私たちの美容業務である「容姿を美しくする」ことは、外見だけ
  でなく精神的にも若返りの効果があることが実証されております。
  ヘアメイクやコミュニケーションを通じて、認知症の予防や引き
 こもりに改善が見られたという事例も報告されており、美容師の
果たす役割がますます大きくなってきています。

こうしたなか、疾病その他の理由により美容サロンに来られない方に
サービスを提供する“訪問美容”が注目されてきました。しかし
利用者の個性や好みを無視した、単に髪を短くするだけのカット
が格安料金で行われている実態があり、不満が寄せられています。

近年、育児や介護により美容サロンに行くことができない人も
  訪問美容の対象とされ、利用者の要望に沿ったパーマやカラー、
   メイクなど美容の持つ多様なメニューを、適正な料金と質
    の高いサービスを提供することにより、地域社会に貢献
   する“ソーシャルビジネス”として取り組んでいます。

また、美容サロンの顧客であった方々が、サロンへの来店が困難になったとき
居宅や施設を訪問して美容サービスを提供することで、長年担当してきた
美容師が高齢者や障害のある方々と「生涯顧客」として“つながり”
を持つことは美容業にとって大切な役割であると考えています。